導入の背景
和歌山・大阪府を中心とした地域密着金融を担う紀陽銀行は、「非対面チャネルにおける顧客接点強化」を課題としていました。その中でも特にWebチャネルやコールセンターの機能強化への対応を急務としている中で、ニッキン主催の金融国際情報技術展(FIT)において、ジンテック主催のSMSセミナーを受講し、「低コスト」で「顧客利便性」の高い本サービスが課題解決に最適ではないかと検討をスタート致しました。
活用方法
当行は①顧客向けの商品・サービスのご案内、②ローン申込における各種連絡、③IVRと連携し、受付時間外に入電のあった顧客に対するWEBページへの誘導等、対象業務を順次拡大しております。特に商品・サービスのご案内に関しては、新たな業務であり、お客さまの反応が予測できなかったため、少しずつご案内を開始し順次拡大する方針を採用しました。
他方でセキュリティ面におけるSMS活用も開始しており、2018年8月より当行アプリである紀陽スマートアプリ(キヨスマ!)においても、スマートフォンの端末認証基盤として活用しています。
SMSは販促、事務連絡、セキュリティと広範囲に活用できるツールだと認識しています。
また、少しずつ案内を開始したためか、お客さまからのクレームはありません。お客さまに認知していただき、行動いただく「契機付け」となる手段として、とても有効なものだと感じています。
お客さまからも、「SMSでの連絡は、都合の良い時に確認できて、画面上も残るので便利」とのお声を頂戴していることからも、一定の効果・手応えを感じています。
サービス内容
Push!SMSはインターネットに繋がるパソコン1台よりスタートすることが可能なサービスであり、自社のシステム開発は不要です。送信元電話番号の設定をすることで送信メッセージ自体の信頼性を高めるとともに、他人への誤送信を最小化する機能も備えております。 また自動音声機能と連動し、夜間のお問合せ時にお客さまへSMSを自動送信することも可能です。
今後ジンテックに期待すること
非対面での顧客接点の強化は今後、益々重要性を増してきます。今後も銀行とお客さまを繋ぐ新たなサービスを企画・開発し、積極的にご提案いただきたいと思います。ジンテックの最大の強みは、利用銀行の数と、ユーザー会をはじめとする情報交流が盛んなことだと思います。それらの知見や機会を最大限に活かし、お客さまとの接点強化のため、お互い何が出来るかをともに考えていきたいです。